2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぼく』について、変な話

『ぼく』について、しばらく前にいろいろ考えていた時、<このほしに>の、ピアノが初めて入ってくる音が、すでに懐かしさのような感じを持っているなぁ、と、このときは単に思った。 木曜日、風呂に入っている最中に、あれ、と思った。「そしてすべてのまぼ…

『レクイエム』

日本フィルハーモニー交響楽団の演奏がCD化されて日本伝統文化振興財団から出たとき、大喜びしたにもかかわらず、実際にはそれほど聴かないまま最近まで過ごしている。聴き方について特定のスタンスを強いられるような感じがして、落ち着かない気分になる…

CD『三善晃の音楽』を買った

18日の話。 オペラシティに開場15分前に到着し、すでに列ができてきている最後尾についた。すぐに後にも人が並び、どこに続いているか分からないような長蛇の列。「三善のファンは気の早い人が多いなぁ」とか自分を棚に上げて思う。開場。 プログラムを…

三善晃作品展Ⅰ 器楽・歌曲作品

En vers 円環と交差 歌曲集「聖三稜玻璃」 鏡 随風吹動 弦楽四重奏曲第3番「黒の星座」 Message Sonore 響象Ⅰ・Ⅱ Etoile a Cordes(弦の星たち)なんだか変な風に入れ込みすぎて、かえって何を聴いてるのか分からない感じになってしまった。 『En vers』の…

『鳥』(『地球へのバラード』)

『私が歌う理由』、『沈黙の名』で、「私」が世界の外部であることとそれによる痛み(「故知らぬさびしさ」とか)が歌われて、次のこの曲で、その痛みから逃れようとする。 「RuRuRu」の部分は、空や虫などなどを「名づけない」ものになったことの表現…

『彩夢−2本のクラリネットのための』

フォンテックのCD『クラリネット奏者・浜中浩一の世界』3枚組を買って、7分ほどのこの曲以外ほとんど聴いていないというもったいなさ。 5曲からなる小曲というだけで『五つの詩』と、また「夢を通して自分の幼時とめぐり遭い」という三善晃自身のノート…