2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ELEGIA』(木下牧子)

以前あるコンサートで2曲目の『春のガラス』を聴いたことがあり、軽く、少し憂鬱な曲という印象を持っていた。嗜好としてはまあまあ好ましい、というところだった。 CD『邪宗門秘曲』で全曲を聴くことができた。いくらか意外だったのだが、その憂鬱な感覚…

『コスモスのうた』

この曲も長い間よく分からんという感じだったが、先日の晴れて暖かい時に、気がついたらしっくりと納得がいった。 「ちょうちょうが」「かあさんも」の転調と高音と、その後の「およぐから」「わらうから」の進行に驚きがあって、演奏もそこの鮮やかさで勝負…

『かいだん Ⅰ』

『詩の歌』の4曲目。 最近この曲が不思議なほど好きになった。男声による開始や「算数を」のアルトの動きや光が差すような転調がいちいち好きだ。 この曲の清潔感は、組曲の中でも特別な、怖さのようなものを感じるものだと思う。