2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『交聲詩曲 波』は雑な作りに聞こえる部分もある

表情のはっきりしたブロックが結構強引に接続されている感じがする。これを演奏でどうにかするのは大変そうで、『三善晃の音楽Ⅲ』は何とかしていたがその分各部分の表現はまだ何かができそうに思えた。 多分「遠くの眼の遠く」で言う「遠く」という感覚が重…

『レクイエム』は他の作品とはやっぱり違う

また三善の『レクイエム』を聴いている。 楽器と言葉のそれぞれが存在感を持ち、それを統御するような視点をもたない、多頭の怪物のような曲だ。これに比べると三善の他のオーケストラ作品はすっきりしたものだと思う。

耕友会による『鳥のために』

CD『光をまもるために 耕友会コンサート Vol.5』を購入。『鳥のために』から聴いているが、やっかいな曲という感じがする。 第1ステージであることや録音の問題などについて留保は必要なのだが、どのように演奏すればいいかよく分からないか、迷っている…

『三善晃の音楽Ⅲ』の『その日―August6―』

『三善晃の音楽Ⅲ』では『その日―August6―』はMIYOSHI AKIRA Chorus、合唱団響と樹の会、耕友会の合唱、寺嶋陸也のピアノによる演奏となっている。三善晃の75歳を記念する演奏会の中で、この曲は近作の披露という意味合いがあっただろう。このCDについて…