2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『霧の果実』への予断のこと

手っ取り早いお話としては、四部作の内の1・2・4曲目はそれぞれ、原爆で消し飛んで死ぬ、戦闘機で突撃して死ぬ、海の底に沈んで死ぬ、という(書いていて滅入ってくるが)ことだろうと思う。三善晃自身の解説も合わせると、『霧の果実』が何でありそうか…

『霧の果実』のチリンチリンという音

やっぱり風鈴を思い起こさせたいのだろうと思う。

『方舟』(木下牧子『方舟』の4曲目)

なんとなくSF的なというか、地球が人の住めない星になって人類脱出とか、そういうイメージを持っていた時期が長かった。多分違う。 『方舟』というタイトル。もちろん「ノアの方舟」を受けているのだが、要するに脱出船で、今度は動物種が丸ごと脱出してい…

東京六大学混声合唱連盟のコンサート

エール交換 『黒人霊歌集』(青山学院大学グリーンハーモニー合唱団) 『心の抄』(法政大学アカデミー合唱団) 『見渡せば』(慶應義塾大学混声合唱団学友会) 若林千春編曲による愛唱歌(早稲田大学混声合唱団) 『邪宗門秘曲』(東京大学柏葉会合唱団) …

『変化嘆詠』

この曲については、長い間よくわからない感じがしていた。ナレーション的な部分の長さや村でのやり取りと変化たちの歌の部分がはっきり分かれていることや、楽器の音の意味合いのような部分などが、まとまりがつかない気がしていた。 この間ふと、楽器の音が…

『四季に』

1966年の曲。CD『三善晃「レクイエム」』でようやくいつでも聞けるようになった。 楽譜を見てもどう思っていいやら、という感じだったが、わりと普通にきれいな曲と思って聴いている。つま先立ちするような緊張感がいいのだけれども、こういう感覚がす…

トウキョウ・カンタートのコンサートを聴いてきた

「合唱曲百花繚乱〜放送局が咲かせた合唱の花花」と題して、以下の曲が演奏された。コンサートⅠ わたしの願い(郄田三郎) 嫁ぐ娘に(三善晃) 美しい訣れの朝(中田喜直) 岬の墓(團伊玖磨) 若人のうた(佐藤眞) 四季(田中利光) 五つの童画(三善晃) …