2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「いまだ首吊らざりし繩」

いまだ首吊らざりし繩たばねられ背後の壁に古びつつあり 三善晃の『歌集 田園に死す』での2首目の歌。気味悪い歌だが、三善晃自身の文脈からするならおそらく、背後の縄(を用意した時の自分の心情)が「まだ首を吊らないのか」と自分を責め続ける、というこ…