2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

さらにつたない話

『三つの夜想』の前後の変化は「痛み」の感覚の有無である、と以前書いたけれども、気分としてはその続きのようなもの。「共感とは、痛みに対してするもの」というのが、およそ自分の思いつきのようには思えないので、どこかで似たような言い回しを見たこと…

『愛の歌』のことを少し

『愛の歌』で検索するとブラームスの方が普通に並ぶけれども、ここでは三善晃の曲。 自分にとってはかなり聴くのが難しい。90年代には『伝説』のような難曲も書いているが、『愛の歌』のほうが聴いて分かりにくい曲のように思う。 詩は結構シンプルな形式…

詩集『鳥のために』が届いた

山崎佳代子の『鳥のために』が届いた。復刊決定から2ヶ月半か。

『三群の混声合唱体とピアノのための ぼく』

3年に2回くらいのペースで『ぼく』週間みたいなものがやってきて、何を考えていてもいつのまにか〈PROLOGUE〉とか〈ぼくはしんだ〉あたりに意識が向いていたりする。最近も、〈ぼくはしんだ〉の、「このちじょうで」の「この」で曲が高まるのはなぜか、と…

『虹とリンゴ』の「虹」

歌われる詩の中で「虹」という言葉は、『原初』の「影の虹」と出てくるだけだが、三善晃はシャボン玉に虹の色を見ていて、それでこの曲のタイトルに虹という言葉が入っているのだろう。 アンジェリカのCD「Voicd of Angel vol.3」に、初演時のプログラムノ…