2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『歌集 田園に死す』

夏の本当に暑い時期になると、三善晃の曲が聴きたい、という気分になる。そういうときに、思い浮かべているのはこの曲か『沈黙の名』のような気がする。 近所で夏祭りがあったりするので、ふと「かくれんぼの鬼とかれざるまま」のあとのピアノのことを思った…

『Finale』(『白く』の4曲目)

詩の後半部分。 「衰えた時」が「過ぎてゆく」のに対して、「地上の婚礼」が「おくれないやうにと」後を追うようにして過ぎていく、という風に読んだのだと思う。急速なテンポに変化するのはそのためだろう。

つたったったたん

『手紙』(『鳥のために』の1曲目)の「唇は」と歌うところで出てくるこのリズムがどうも唐突に思えて、これは何だろう、と楽譜をめくってみた。『アンナという鳥』の「白樺の」、「あしたから」、「落ちてきて」のところ、さらに『木』の「鉈は振り下ろさ…

『五柳五酒』

CD『夜と谺〜三善晃 合唱の世界Ⅱ』の混声合唱版しか聴いたことがない。清水敬一の詩の朗読がいまいちだし女声の合の手も説明過剰な感じがして、そんなには聴かない。三善晃の治作編曲はつねに厄介だ。 元の歌曲の楽譜を持っていて、やはりこちらの方がよさ…