2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日HMVに行ったら

カウンターに「林光の音楽」44,100円がどん、と置いてあった。 「『黒い歌』のCDが手に入るなら44,100円くらいおしくはないぜ!」といきたいところだったがやはりそうはいかない。ブルックナーのCDを買って帰ってきた。

「私はひとり」「人々のざわめきに」

『愛の歌』ではこれらの言葉に対してこの手法が用いられている。これは、意味的にはもう一段深い仕掛けになっている。「私はひとり」という一人一人の歌の総体が、「人々のざわめき」を形成する。

「光の魚が」とかの

『虹とリンゴ』第1曲『原初』の「光の魚が」「影の鳥が」、また第3曲の「美しいシャボン玉」で用いられている、特定の音型を繰り返しながら各人でずらしていきクラスターに至る、という方法は、以前にも『愛の歌』で使用されている。 確信があるということ…

『これが俺達の音楽だ』

フォンテックから出た東混のCDを買った。内容は 上田真樹 混声合唱とピアノのための『鎮魂の賦』 森田智宏 混声合唱組曲『これが俺達の音楽だ』 篠田昌伸 『「Opus」による5つの断章』 まだあまりきちんと聴いていない。上田真樹は『夢の意味』のとき…

「虹の芯」

『海』の詩に出てくるこのことばの意味。 虹は、とりあえず円弧の一部が見えているけれども、実は円である、と思って残りを補う。 丸い形に、トイレットペーパーの芯よろしく芯がある、と思う。 芯の位置にある色は、青、ということでその前の「青い薔薇」に…

三善の管弦楽曲のCDが出るらしい

東京フィルハーモニー交響楽団による3回シリーズ〈三善晃の世界〉のライブCDが出るようだ。今月のレコ芸に載っていた。たしかカメラータ・トウキョウからだったと思うがきちんとは確認していない。 で、カメラータ・トウキョウのサイトを見てみたらその話…

「季節は秋からはじまる」について

『四つの秋の歌』(歌曲と女声合唱への編曲がある)について三善晃の書いた文章の中に、この文が出てくる。何年か前の8月下旬頃、これに納得した。なんというか、頓知的に。 「もうすぐ夏も終わりだな」と、思ったのだった。そうして、ふと思った。「もう*…

『原初』(『虹とリンゴ』)

「光の魚」「影の鳥」「光の花」「影の虹」というのは、単に宗左近の見た光景ということでいいのだろうと思う。 そしてそのありえなさ(魚が飛び、鳥が泳ぐ)と美しさ(花と虹)のためにそれが夢である、という認識になる。夢「ですか」という言い方になるの…

「世界が燃えてしまった」

この思いつきはもともと勘違が由来。 荻久保和明の「レクイエム」を聴いた際、パンフレットの解説で人類が滅んだあとの光景とか書いてあったのを読んで、ああ、宗左近の詩もそういうつながりか、と思ったのだった。 それで『縄文』を聴いたら全然そういう曲…