2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『シャボン玉』の最後の部分

「美しいシャボン玉のように」のところ。ピアノが拍を外してシャボン玉の漂う様子を描く。アンジェリカのCDは録音のせいもあるけれど、もう一つ冴えない演奏になっていると思う。

季節感がおかしい

夏の終わりが近くなると『沈黙の名』を聴かないといけないような気分になるのだが、「夏よ 今年も」というわけでむしろ夏の初めの歌なはずで、もともと季節感がずれているのだ。 『麦藁帽子』もなぜか春の曲のような気がしていたり、何か感覚が狂っているの…

『沈黙の名』(『地球へのバラード』の2曲目)

いつ聴いても奇妙に引き込まれてしまう曲。 時間の感覚が狂う。「夏よ 娘たちに教えるがよい」のあたりからうとうとして、20分くらいたったかな、と思ったらまだ「名付けられぬものの名は」のところだった。 「それらの小さなやさしい名が/彼女らを愛に誘…

『シャボン玉』の冒頭の旋律

「夢は浮いていますか」の音型は、冒頭の「雲は浮いていますか」の変形であるのと同時に『原初』の「夢の空ですか」と結びついたものでもあって、逆にみると「雲は浮いていますか」自体が「夢の空ですか」の変形、ということになる。

『駅』(『四つの秋の歌』)

まだ八月になったばかりなのに、夏の終わりの歌。 「山すそのあたりに〜近づいてきた」のところは少女の視点を想像しているところで、「次に運ばれてくるものを待っている」気分が表れている。で、これがあとの「こうして」という言葉で受け取られる。