2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『五つのラメント』(廣瀬量平)

言うまでもない男声合唱の名曲。自分も男声合唱から合唱に入ったので、廣瀬量平の『五つのラメント』には憧れのような気持ちがある。当時『Volga』を聴いて圧倒されたことを覚えている。 音域やダイナミクスの幅が広く、トーンクラスターやグリッサンドの一…

『ごびらっふの独白』(高嶋みどり『青いメッセージ』)

初めて『青いメッセージ』を聴いたのは高校生の頃で、特に終曲『ごびらっふの独白』については強い印象を受けた。と言いつつも言葉の分からない音楽を聴きなれない時分のことで、蛙語の部分など訳が分からないという気分でいた記憶がある。 この曲と限らず学…

『波の墓』(荻久保和明『縄文』)

荻久保和明の『縄文』は『透明』『曙』までで満足で、『行進』は空騒ぎ、『波の墓』はだるい、という印象だった。今回三善晃の『詩篇』を繰り返し聴いた際、詩の確認のためにCD『縄文/荻久保和明 作品集』のブックレットを取り出し、ついでなので荻久保和明…