2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『谺つり星』だけど

空で死んだ人たちに関わる曲だから「星」なんだと思う。だけじゃ意味不明か。 戦闘機で体当たりするような死に方のことを描いているのだろう。この曲の同音連打はエンジンの音じゃないか。 『大白道』を思い出す。

『風に寄せて』(尾形敏幸)

尾形の曲が好きな人というのは大概高校生のころに『風に寄せて その一』あたりにひっかかってそのままずるずる来てるんだろう、と思っているが、要するに自分がそうだったからで他に根拠はない。高校の頃は本当にはまっていて、今でもAのメジャーセブンス(…

去年と一昨年のトウキョウ・カンタートと、『三つの抒情』

去年のトウキョウ・カンタートで、若手の作曲家の作品を取り上げるコンサートを聴いた。上田真樹、久田典子、鷹羽弘晃の3氏のことは気が向いたら書くとして。 大野愛という人は三善の弟子だったのか、と最近見かけた。コンサートのときには、『眠りの誘い』…

「19458689」

『夏の散乱』の冒頭の音。 ドレファソドラドレ、と、低い音なので唸ってみる。 難しい音の並びではないが、どこか明るく、またぽっかりとした空漠感がある。 やっぱりあれこれ読み過ぎだな、と思うのだが、この印象が『その日−August 6−』の前書きの、「現実…

『夏の散乱』

CD『三善晃の音楽』で、繰り返し聴くのだが、『波のあわいに』などの文章からのイメージが強くて自由な状態で聴けていない感じがする。感受性の優れた人がうかつに聴くとトラウマになるんじゃないか、と思う。自分など鈍い人間だから気楽に聴いていられる…

『夕暮』(『地球へのバラード』)

『鳥』の最後の音が、なんだかひたすらに長いな、と思っていた。F−durの和音が譜面上は10拍で、フェルマータがついている。 『夕暮』の冒頭2小節はシャープが4個で、『鳥』の調と比べると半音低い。半音ずれた調というのは非常に遠い関係で、hの音…