2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『三つの時刻』

『三つの抒情』の男声版の話を見かける度に、最初から男声合唱である『三つの時刻』をやれ、と思うのだが、そうは言っても、という面もある。全体で6~7分の短い曲なので、ステージ構成に融通を利かせられるような団体でないと取り上げづらい。それでいて、…

『縄文土偶』の詩を読んでみる(3)

tooth-o.hatenablog.com tooth-o.hatenablog.com 見返してみて消化不良感は否めないが、現時点の理解はこうしたものになる。 ここまでで触れていなかったポイントを並べてみる。 「花」「化石」といった言葉については『縄文連禱』が参考になる(一致すると…

『縄文土偶』の詩を読んでみる(2)

tooth-o.hatenablog.com 見返してみると、だいたい『ふるさと』について書いていた。『ふるさと』については諸々の比喩を潜り抜けて状況を読み解こうとした、と言えそうに思う。『王子』では状況というか、「ついに王となることのない王子」の意味は一応分か…

死ぬほど長く暑い夏の終盤に

tooth-o.hatenablog.com お江戸コラリアーずの演奏会があったために、しばらく『縄文土偶』について考えていた。詩句からの連想は『縄文連禱』や『虹とリンゴ』にも飛んで、いくつかその中から気づくこともあった。特にここの関心の中心である『虹とリンゴ』…

『縄文土偶』の詩を読んでみる(1)

クール・ジョワイエのCD『いのちのうた 男声合唱による三善晃の世界』を通じて知ることになった『縄文土偶』だったが、20年ほど聴いてきてもまだ、詩も曲もよく分からないという感じがあった。今回お江戸コラリアーずによる演奏を聴けるというので改めて詩を…

『十一月にふる雨』を演奏することについて

お江戸コラリアーずが多田武彦の男声合唱組曲『雨』を演奏する際に『十一月にふる雨』を演奏したことについて。 男声合唱組曲『雨』の4曲目が『十一月にふる雨』から『雨 雨』に差し替えられた経緯についてはよく知らない。『十一月にふる雨』については多田…

合唱団お江戸コラリアーず 第17回演奏会

平成30年8月5日 文京シビックホール 大ホール エストニア・ラトビア建国100周年を記念して 男声合唱とピアノのための『縄文土偶』(三善晃) 男声合唱とピアノのための『うたうべき詩』(信長貴富) 男声合唱組曲『雨』 名の通った実力派の男声合唱団が『縄…