2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『一陣の強い風がぶどうの枯葉を吹きとばし』

最近になって、萩原英彦『白い木馬』の楽譜を購入した。主には第1曲の前奏の緊張感に魅力を感じ、いつも気になっていた曲だった。『光る砂漠』と姉妹編と言ってみたり『花さまざま』を加えて遺稿詩集による三部作と言ってみたり、はたまた『深き淵より』とで…

『ピアノのための無窮連祷による 生きる』

『ピアノのための無窮連祷による 生きる』は好きではない。情緒の垂れ流しのような印象があり、初めて聴いた時にはうんざりした。それが三善晃の合唱曲でもかなりの人気曲であることについては奇妙に思っていたので、考えを書いてみる。 谷川俊太郎の「生き…