2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ここしばらく『21世紀の合唱名曲選』のCDで、尾形敏幸の『もし鳥だったなら』を聴いていた。数年前にこのCDを入手して、この曲を初めて聴いたのだったが、その時すでに「懐かしい」という感覚だった。あまりいい意味ではなくて、尾形の曲らしさという…

新実徳英の多くの曲に対して、計算で作ったような感じと身も蓋もない割り切りが感じられて、いかにも工学部出身という印象を持っている。『白いうた 青いうた』について、100曲を目標と言っていたが、旋法とリズムパターンから組み合わせ論的に言っても余…

『その日―August6―』の夏

『その日―August6―』で歌われる夏の気分は、自分にとっては夏の始まりに近い。こちらの曲では夏の太陽が「その日と同じ」であるのは谷川と三善(と歌い手)だけで「子どもたち」には関係ない。そのことは多分「記憶は無数の文字の上で/鮮度を失いかけている…

梅雨が明けた後のほんの数日だけ、夏が始まったことに気分を良くしていた。その後はもう夏が重いというか、夏の終わりに向かう途中のような気分になってしまった。(夏至は6月なのだから、夏が始まったときにはもう日が短くなりだしているわけだ) こうなる…