『谺つり星』

CD『三善晃の音楽』で、『谺つり星』を聴いている。
この曲は2回コンサートで聴いたのだが、というかその内1回はこのCDの演奏だが、どうもよく分からない感じだった。『チェロ協奏曲第1番』の印象や、なんだかメルヘンみたいなタイトルとか、作曲者の「そこに谺たちのかすかな響きが共震していないだろうか」といった物言いから、「じっくり聞き込もう」と思っていたら、そういう感じではないのだった。CDで聴いてやっと納得したけれども、なんだか沸き立っているのだ。
トレモロや同音の連続を意識すると見通しが良さそう。そしてその伝わり方、広がり方が「谺」ということばに関わるのだろう。