2016-05-05から1日間の記事一覧

『鳥』

この曲は『地球へのバラード』の中でもっとも危うい局面なんだが。

『王孫不帰』

ダイナミクスしかない演奏、という印象だった。もちろん音は正しく出ているのだろう。そこから何を思いようもない演奏だと感じた。 『王孫不帰』の演奏はこうした事態になりがちなのではないか。 実演に接するのは2回目でしかないのでほとんど思いつきのよう…

『その日−August 6−』

こんなことになると思ったよ、という演奏。 演奏の水準はまあ高い。指揮者の音に対する感覚も特異なものがあるのだと思う。 この演奏で、「苦しみという名で呼ぶことすらできぬ苦しみ」はだれのものだったか。苦しみに共感しようがない、ということが大事な…

『オデコのこいつ』

今この曲を演奏する意味って何だろうね、という気はした。今の人間が70年前後の文脈でものを考える必要って? 「反戦」だから何でもいい、になっていないか? というわけで、意識してただ美しさだけを聴こう、と思った。実際、美しい演奏だったと思う。そし…

『虹とリンゴ』

当日のお目当てではあったが、『夜と谺』の演奏があまりに圧倒的で、後のことが不安になりながら待ち構えていた。 前ステージほど突き詰めた感じではないが、良い演奏だったと思う。耳を聾する音量の後で、比較ではなく別の音楽であることを示せていた。 ア…

『夜と谺』

正直なところ、この曲は甘く見ていた。カメラータ・トウキョウのCDで聴いており、楽譜も入手してはいたが、勝手な思い入れを会場に持ち込んだあげく、結局自分には関係なかった、という感覚を持つのではないかと思っていた。 樹の会の演奏は、恐ろしいものだ…

『レクィエム』

おそらく今回の企画の目玉だっただろうこのステージから。ピアノリダクション版と言えどもこの曲が演奏されるというのは大変なことだ。 楽譜を買ったのでちょっと中を見てみたが、容易には手が出せない。記法の一部は扱いをきっちり詰めないと困りそうな様子…

Tokyo Cantat 2016 やまと うたの血脈 Ⅶ 大和の和は 平和の和 そして太平〜三善 晃からの伝言〜

また大分日が空いてしまった。 今年のカンタートは三善晃の戦争にまつわる合唱曲を集めたコンサートをやるということで、曲目を見ればまああきれるばかり。 5/3(火・祝)5:00PM開演(4:30PM開場) すみだトリフォニーホール 大ホール 2群の女声合唱、1群の…