2010-01-01から1年間の記事一覧

『東京混声合唱団/現代日本の合唱曲1996』

東京混声合唱団は1995年と1996年の委嘱作品を、『現代日本の合唱曲1995』、『現代日本の合唱曲1996』としてCD化していて、当時はこの調子で毎年出るのかと期待したがそうではなかった。 『1996』に収められているのは 鈴木輝昭『オーダエ カルミヌム』 猿…

『クレーの絵本/三善晃作品集4』

ちょうど10年前のCD。『詩の歌』、『クレーの絵本 第1集』、『地球へのバラード』の3つの曲集が収められている。 『詩の歌』の演奏が正確で、清潔感がある。曲の細部に安心して耳を向けられる。『クレーの絵本』は第3曲『幻想喜歌劇「船乗り」から格…

三善晃の合唱曲とピアノ

三善は合唱とピアノの組み合わせを成り立たせるために、合唱の魅力の一部とピアノの魅力の一部を抑えているように感じる。それは曲中の合唱だけの部分やピアノだけの部分も含む。 多分他の方法はなくて、他の作曲家もいろいろ苦労しているのだろうと思う。萩…

合唱とピアノ

「合唱とピアノは合わない」という話はときどきある。萩原英彦はCDの解説で、合唱とピアノの組み合わせについて「ふたたび立ち戻る事はない」と書いた。『白い木馬』では、恐ろしく緊迫したピアノの前奏の後に合唱が入ると、ちょっと滑稽な感じに聞こえて…

『ルーティーン』(湯浅譲二『問い』)

ラジオとかから流れてくる歌が「ありがとう」「ありがとう」とうるさいのでいらいらしている内に、この曲が何だったのか分かったような気がした。http://www.asahi-net.or.jp/~HE8T-MED/index.html http://www.asahi-net.or.jp/~HE8T-MED/composer/Y/yuasa.h…

『三つのイメージ』

あまり聴いてこなかった曲。詩が嫌だった。「燃えないゴミを押し付けるにあたって『贈る』とか言っとけばこっちがありがたがるとでも思ったか」とか、そういう感じ。 初演時に出演された方がこちらでその時の話をお書きになっている。語りについて三善晃と岩…