『ルーティーン』(湯浅譲二『問い』)

ラジオとかから流れてくる歌が「ありがとう」「ありがとう」とうるさいのでいらいらしている内に、この曲が何だったのか分かったような気がした。

http://www.asahi-net.or.jp/~HE8T-MED/index.html
http://www.asahi-net.or.jp/~HE8T-MED/composer/Y/yuasa.html
『問い』はこちらのサイトのデータによると、1971年の曲。その第3曲『ルーティーン』は、合唱団(楽譜の指示で人数が決まっていた。また何か変な扮装をすることになっていたはず)が、「〜は?」と次々に問いかけ、それに全て「ありがとう」と返す、ということを繰り返す曲で、問いかけの方は「ありがとう」で返すにはおかしいようなものに変化していき、最後は指揮者が客席を振り返って「私は無罪です」と語って終わる。

何でも「ありがとう」と返すのは普通の生活でも見られることだけれども、それを舞台上では実際に展開してみてその観察の結果から「ありがとう」とは「私は無罪です」という意味である、と結論づける、そういう曲だったのだろう。