『虹とリンゴ』の楽譜を見返していて

どうも、三連符に意味が与えられてるような気がする。
『夏』の中間あたりが一番はっきりしていて、「宇宙のあちらでは/何かのお祭りの最中でしょうか」の所では、左手が三連符・六連符で動くのに対して、合唱とピアノの右手が八分音符単位の動きとなっている。宗左近が「宇宙のあちら」と言うのは我々にとっての「こちら」であって、このリズムはそれぞれ「この地球」と「焼きリンゴの地球」に対応しているだろう。この対応は、そのつもりで見るとかなり一貫していて、現にあるこの世界と焼かれて消えた宗左近の世界(「夢」「焼きリンゴ」)を示しているようだ。
さらに見ていると、特にピアノの方で五連符が多用されている。このリズムにも意味がありそうで、使われる場面を見ているとその2つの世界の間、ということのようだ。
思い付きとしては、八分音符・2分割のリズムと三連符・3分割のリズムに対して、それぞれ2倍した4と6の間、ということかもしれない。