混声3部合唱とピアノのための組曲『クレーの絵本 第1集』

フォンテックのCD『木とともに 人とともに』を購入したので。
児童合唱でもこんなの歌えるのかというような曲を作っている三善晃だが、この曲は中学生のクラス合唱なども視野にいれたものなのだろうが、特に音域の面であまり厳しくないようだ。
そのためたとえば『幻想喜歌劇「船乗り」から格闘の場面』の「まるごと」や『黄色い鳥のいる風景』の「うごき」から「せかい」のような高音の張りが使えないということもあるし、『黄色い鳥のいる風景』後半の転調は不慣れな人には辛くないか、とも思う。
代わりに無理のない音域で歌えるということで、歌い回しの軽やかさや声部間のバランスの良さにつながるはずだが、東混だとあまり関係なさそう。