しばらく前の録音になるが、以前にも少し触れたことがあるEnsemble PVD の『三善晃 宇宙への手紙』について。ライブ録音とのことで、曲目は
- 『子どもの季節』
- 『四季に』
- 『五つの日本民謡』
- 『宇宙への手紙』
- (アンコール)『地球へのバラード』より「鳥」
三善晃の作品のみ4曲、しかも『四季に』と『五つの日本民謡』は特に難曲として知られており、大変な選曲と感じるが、Ensemble PVD の演奏がどの曲も素晴らしい。三善晃の合唱曲のCDとして特に優れたものだと思う。
『子どもの季節』には、特に感銘を受けた。録音を含めてこの曲を聴く機会がなかったこともあり、こんなにどの瞬間も輝かしい音楽だとは知らなかった。『四季に』は同団体も含め他の演奏もあるが、ここでも美しい曲として聴かせてくれている。『五つの日本民謡』もハイレベルな演奏。
『宇宙への手紙』については
ここに書いた通り。「恐ろしい三和音」というものが成り立つ演奏の不思議を思いつつも、今の音楽ではないという気がしている。