『その日―August6―』の夏

『その日―August6―』で歌われる夏の気分は、自分にとっては夏の始まりに近い。こちらの曲では夏の太陽が「その日と同じ」であるのは谷川と三善(と歌い手)だけで「子どもたち」には関係ない。そのことは多分「記憶は無数の文字の上で/鮮度を失いかけている」の詩句とも関わるだろうが、それをどう思えばいいかはよく分からない。