『船乗り』と『選ばれた場所』ではと書こうと思ったら『あやつり人形劇場』にも

半音の下降が長く続く部分がある。『あやつり人形劇場』が頭から漏れたのはこれがバスだけの動きで、他の2曲のように平行に動くパートがなく音としての印象が薄かったため。
この動きが何なのか考えてみたが、多分「階段を下りる」ということだろう。「階段」というのは『階段の上の子供』の階段のこと。
『クレーの絵本第1集』は『階段の上の子供』から始まって、『黄色い鳥のいる風景』に至り、「世界がある」という言葉で終わる。つまり階段の下には世界があり、この全曲は「階段の上の子供」が階段を下りて世界に到達する、ということになっている。