『地球へのバラード』のタイトルでCDが2枚出た

1年以上あいてしまった。

大谷研二指揮、東京混声合唱団の『地球へのバラード−美しい日本の合唱曲』と、ハルモニア・アンサンブルの『地球へのバラード』。
東混のはうるさい人はうるさそうな曲目。『深き淵より』が入ってるのが良かった。『水のいのち』と『地球へのバラード』は、まああってもいい、くらい。
ハルモニア・アンサンブルという団体は今度のCDで知った。タイトルの『地球へのバラード』に、林光の『日本抒情歌曲集』、西村朗の『先帝御入水』、さらに委嘱新作が4曲と、大変なボリューム。
精度の高い合唱で、三善晃でこういう演奏のCDは案外少ない気がする。歌としては特にソプラノの歌いぶりには物足りない感じもあるが、聴き手側が惰性から距離を置くのにいい面もあるか。中間の曲のテンポの遅さも、曲に対して先に持っているイメージを離れて演奏を聴くのに意味があったように思う。
ところで、どちらの演奏でも「夏よ/娘たちに/教えるがいい」と、「よい」から「いい」に変わってたが、これは楽譜自体が変わったのか。