四部作は『響紋』の「そこぬけぬ海も/そこぬけぬ空も/そこぬいてたもれ」を受けたものと見ることができるだろう。「(風のなかの/波のなかの/雲のなかの)骨」に対して死を受け入れる成り行きを示しているのだと思う。