合唱団お江戸コラリアーず 第17回演奏会

平成30年8月5日 文京シビックホール 大ホール

名の通った実力派の男声合唱団が『縄文土偶』を演奏するというのでチケットを購入。

演奏は、世評に違わぬというか立派なものだった。と、書きながら何となく不満足な気分が残る。立派でありつつ眠気を誘うみたいなこともあり、例えば第1ステージはそうだった。

欲張った話かも知れないが、他のステージも含めて何となく同じように立派で、引き込むような表現や「ここを聴かせたい」という集中力のようなものが欲しくなる。自分にとっては第2ステージを聴いたら帰ってしまっても構わないという曲目で、第3・第4ステージには何を期待するというものでもなかったが、それを覆すほどの演奏ではなかった。

『縄文土偶』については楽譜が出版されていないことから、どのような解説がつけられるかも期待するところがあった。中では『ふるさと』初演時と思われる三善晃の文章が興味をひかれた。団員の方が書かれた曲目解説については、三善晃の曲の解説によくあるというか、失礼ながら「分かりません」のもってまわった言いかえのようなものと感じた。