『黄色い鳥のいる風景』や『愛』は、この世に愛する対象があることによって過去や世界が本当のものになる、ということを言っていると思う。これは5分前仮説や胡蝶の夢みたいなものへの回答的なものでもある。
逆に、愛がなければ世界を偽りとすることもできる、ということでもある。
詩篇』の「花いちもんめ」について、取引という言葉を使っている感想を2回くらい見た。その影響を受けているのだが、つまり彼らの命と、自身の生きる世界との取引。だから最後の歌は逆に、雨も雪も月も投げ出して、だから彼らを返してくれ、ということだろう。