「未来線」「希望線」

『交聲詩曲 波』の詩に「未来線」・「希望線」という言葉が出てくる。
「何?」という感じの造語だが、『海』を前提に置くならこれも分かる。
『海』の構図を「くるめきでる水平線」の向こうにもう一つ配置するなら、元の位置からはその向こうで「ふるさとよ」と呼びかける水平線はそこから未来が開始する位置になり、「未来線」とよぶにふさわしい、と思える。向こう側に立つ誰かが再び「生命いつまでも」と水平線の向こうに向かって願うなら、そこで元の位置に立つ者の願いと同型となるのだからそれを「希望線」という風に呼んでみても良さそうに感じる。