2009-10-18から1日間の記事一覧

『彼岸花の幻想』(八村義夫)

季節には少し遅れたが。 八村義夫の作品の中では圧倒的に聴きやすい一曲。 ずっとヤバげな音が鳴り続けるために、終盤に現れるニ長調の部分まで何か不穏な幻のように感じる。

「未来線」「希望線」

『交聲詩曲 波』の詩に「未来線」・「希望線」という言葉が出てくる。 「何?」という感じの造語だが、『海』を前提に置くならこれも分かる。 『海』の構図を「くるめきでる水平線」の向こうにもう一つ配置するなら、元の位置からはその向こうで「ふるさとよ…

『田中瑤子の1・2・3』を聴いて驚いたこと

新実徳英が2台ピアノのステージに『夕闇の中』という曲を用意しているのだが、この4曲目『夕闇の無音』というのが、聴いていたら『マドリガルⅡ』の『挽歌』だった。どちらかの流用なのかと思って初演について見てみると、『夕闇の中』はこのコンサートの日…