『三善晃 交響四部作』

21日にタワーレコードで購入。
2,000円で4曲40分一枚なら試しに買ってみようと思う人もあるかもしれないが、4,000円で4曲、40分そこそこ(×2)というのは、普通なら手が伸びない。すごい出し方をしたものだ。
「無言の風景」と題された三善の短文は、伝えるために労力をかけることを放棄したような弱々しさを感じる。佐野と丘山の文章はどうでもいい。
カメラータ・トウキョウの『三善晃の音楽』のすっきりした音に比べて、このCDの音はずっと生々しい。前者で四部作中の3曲を聴いたときには各曲のテーマとか意味のようなものに向かっていろいろと思ったが、今度はずいぶん違った聞こえ方がしてくる。