『レオス』

この曲について書かれた文章などを読むと、どうやら安らぎの音楽ということらしい。そう思って聴いてそう思えないわけでもない。
話としては、レオスから永遠−死−安らぎ、がつながっているようで、三善晃自身による『レクイエム』と『変化嘆詠』のレコードの解説もそのような内容を含んでいる。『変化嘆詠』は嘆くばけものを一休が永遠に還す、というように書かれている。
安直とも思うが、『レクイエム』の告発する死者たちを『変化嘆詠』のばけものに並べてみると、『レオス』という曲の意味合いも見えてくるような気がする。