2021-01-01から1年間の記事一覧
「ア・アカペラ混声合唱のための」と付されている通り無伴奏の曲。出版されて間もない頃に後輩の参加していた合唱団が3曲目「春のガラス」を取り上げ、それがまだ記憶残っていた時期に大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団のCD『邪宗門秘曲』が出たので、妙に印…
最近になって、萩原英彦『白い木馬』の楽譜を購入した。主には第1曲の前奏の緊張感に魅力を感じ、いつも気になっていた曲だった。『光る砂漠』と姉妹編と言ってみたり『花さまざま』を加えて遺稿詩集による三部作と言ってみたり、はたまた『深き淵より』とで…
『ピアノのための無窮連祷による 生きる』は好きではない。情緒の垂れ流しのような印象があり、初めて聴いた時にはうんざりした。それが三善晃の合唱曲でもかなりの人気曲であることについては奇妙に思っていたので、考えを書いてみる。 谷川俊太郎の「生き…
一時期日本の現代音楽関係の本をあさっては三善晃について書いてあるところを探すような妙なことをしていたが、三善晃の『弦楽四重奏曲第2番』については、本やCDのブックレット等で重要作として頻繁に名前が挙がる印象があった。アルディッティ四重奏団によ…